2004 Fiscal Year Annual Research Report
ジェンダー・フリー保育に及ぼす保育者・親のジェンダー観の影響
| Project/Area Number |
15510216
|
|---|
| Research Institution | Ehime University |
|---|
Principal Investigator |
金子 省子 愛媛大学, 教育学部, 助教授 (80177518)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青野 篤子 松山東雲女子大学, 人文学部, 教授 (70202489)
|
|---|
| Keywords | ジェンダー・フリー / 保育環境 / 保育者 / 親 / ジェンダー観 / ジェンダー・バイアス |
|---|
| Research Abstract |
本研究は、保育所・幼稚園におけるジェンダー・フリー保育の進展状況を明らかにし、これに対する保育者・保護者(親)のジェンダー観の影響を検討することを目的としている。本年度は、昨年度実施の予備観察・インタビュー調査に基づき作成した質問紙による保育者・保護者調査及び保育環境に関する調査を実施し、ジェンダー・フリー保育に影響を及ぼす要因について、分析・考察を進めた。
(1)5園の保育者・保護者に対する質問紙調査の実施
保育所2箇所、幼稚園3箇所に対し、保育者全員及び保護者全員を対象とする質問紙調査を実施し、それぞれに属性・生活実態、学習機会、ジェンダー観、保育観について捉えた。
(2)保育所・幼稚園の保育環境に関する質問紙調査の実施
5園を含む地域の保育所・幼稚園の主任を対象として保育環境についての質問紙(チェックリスト)調査を実施し、人的・物的環境における性区分の実態とその理由について捉えた。
(3)分析・考察
(1)及び(2)の調査により、保育環境及びジェンダー観の実態を明らかにするとともに、保育者、保護者のジェンダー観に影響を及ぼす諸要因についても分析した。そして、保育者、保護者のジェンダー観が保育環境の認識やジェンダー・フリーの保育観に及ぼす影響を明らかにした。保育環境の性区分に幼・保の相違がみられること、保育者の学習機会の有無がジェンダー・フリー保育についての見方に影響を及ぼしていることなどが捉えられた。
|
Research Products
(2 results)
