2005 Fiscal Year Annual Research Report
近現代日本における男性性(マスキュリニテイーズ)の構築過程についての学際的研究
Project/Area Number |
15510222
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
細谷 実 関東学院大学, 経済学部, 教授 (10209249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 千香子 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (40202014)
小玉 亮子 横浜市立大学, 大学院・国際総合科学研究科, 准教授 (50221958)
熊田 一雄 愛知学院大学, 文学部, 助教授 (60301628)
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Keywords | 近代史 / 心性 / 教育 / ジェンダー / 日本 / 男らしさ / 兵士 / 国民化 |
Research Abstract |
近代日本においてどのような男性性がどのような布置の中で競合・協働してきたのか、という「複数の男性性の全体像」マッピングを行なった平成15年度および16年度の成果をふまえ、今年度はこの「全体像」構築におけるキーパーソン研究を深める時期であった。したがって以下の通りの作業を行なった。 まず、研究組織の各構成員が研究計画にしたがい、各分担領域(軍関連教育:細谷実、公教育:加藤千香子、家庭教育:小玉亮子、宗教等サブカルチュアを通した教育:熊田一雄)におけるキーパーソン1、2名の選定と、分析のための資料収集に着手した。 上記の作業の成果報告として、細谷実および海妻径子(研究協力者)が、ジェンダー史学会第二回大会シンポジウム(2005年11月27日開催、テーマ:国民形成と「兵士」-近代日本の男性性とポリティクス)において、パネラー報告を行なった(細谷実「兵士的国民化と男性性の水脈」、海妻径子「男性性構築回路としての『女性の国民化』-さらなる『帝国のフェミニズム』論展開のための試論」)。また、加藤千香子も、同シンポジウムの司会をおこない、上記の作業の成果を踏まえた内容のコメントを司会として行なった(同シンポジウムについての報告は、『ジェンダー史学』2号に掲載予定ではあるものの、本研究組織に入っていないパネリストが執筆を担当することになったため、本報告書次頁における「研究発表」には記入していない)。 平成18年度には公刊も視野に入れた研究内容のとりまとめを予定しているため、今年度はそのための資料収集および分析作業に、もっぱら従事する時期となった。
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