2005 Fiscal Year Annual Research Report
環境的正義の実現のための共生理念及び情報技術の思想的意義の研究
Project/Area Number |
15520008
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
尾関 周二 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究部, 教授 (00114819)
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Keywords | 環境正義 / 環境思想 / 共生 / 持続可能性 / 社会理論 |
Research Abstract |
本年度は、主に各種シンポジウム、講演を行うとともに、韓国、中国への海外調査を含めた研究活動を行った。まず、編著者として『環境思想のキーワード』をとりまとめ5月に発刊し、この中にこれまでの成果を反映した。8月北京での国際シンポにて社会理論構築をコミュニケーション論と環境論の視点から提起し、正義論と関係づけた。この報告は12月発刊の中国雑誌『マルクス主義と現実』に翻訳・掲載された。また、招待講演としては、政治思想パラダイム転換研究会にて「共生共同理念と社会理論の構築」を、上智大学ドイツ語圏文化研究所にて「環境思想の現在-ドイツにおけるOkophilosophieの意義を中心に」という講演を行った。さらに、農工大学において<共生と持続可能な技術>をテーマにイタリアとの国際ワークショップが開催されたが、そこで「Kyosei between nature and human and the "Artficial"」というテーマで英文報告をした。また、3月に韓国からの留学生を含めた院生3人とともに釜山・ソウルを中心に科研費テーマとの関連で環境運動、環境修復努力を中心に調査・研究視察を行った。そして、これまでの成果を背景に、「環境思想・教育研究会」を立ち上げ、自然科学者と連携し、環境教育との関係も視野においた総合的な研究の基礎をつくった。
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Research Products
(4 results)