2003 Fiscal Year Annual Research Report
ドラマ空間における音楽に対する観客反応の実証的な研究
Project/Area Number |
15520087
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
上倉 庸敬 大阪大学, 文学研究科, 教授 (90115824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 浩司 大阪大学, 文学研究科, 助手 (50263182)
田之頭 一知 大阪芸術大学, 芸術学部, 講師 (40278560)
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Keywords | ドラマ / 音楽 / 観客 / 映画音楽 / 音楽理論 / ギリシア劇 / 観客反応 / 映画 |
Research Abstract |
平成十五年度(第1年度)は、研究の準備に割り当てられた。研究代表者および研究分担者のあいだで、またときに外部から専門家を招いて、ほぼ毎月研究発表ないし共同討議をおこなった。映画は上倉、音楽は田之頭、演劇は渡辺が主として担当し以下の実績をあげた。 (1)対象となる映画・演劇作品の選定のための資料収集 シナリオ・戯曲・映画音楽の楽譜・劇音楽などについて、学内外の関係者から協力を得て、多くの資料を収集した。また、国内外に赴いて映像・音楽の資料収集・調査に従事した。 (2)対象となる映画・演劇作品の選定 収集された作品のうちから観客反応を見るのにもっとも適した作品をいくつか選定した。選定された作品は、映画・ダンス・ギリシア劇(詩)である。 (3)データ項目の設定 作品の選定後データ項目を設定するための議論がなされた。学術性・客観性と記述の容易さなどを考慮し、まず、作品中に使われている音楽をいくつかの断片に分類し、各断片が作品中に占める割合などを計測し、作品に付随する音楽の客観的なデータを収集した。こうした客観的なデータにもとづき、観客反応を調査するためのデータ項目が設定された。 (4)実証的な調査 学内外の協力を得て、選定された作品群における音楽への観客の反応を実証的に調査した。そのさい被験者には、データ項目による実証的な調査のほかに、共同討議にも参加してもらい、今後の研究に対する助言もいただいた。 (5)今後の課題 これまでの研究の過程で得られたさまざまなデータを分析し、平成十六年度の前半に中間報告を作成する予定である。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 上倉 庸敬: "映画「アドルフの画集」すれちがう運命と未来"産経新聞(夕刊). 2月26日. (2004)
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[Publications] 上倉 庸敬: "映画「美しい夏キリシマ」わたくしの罪を裁き、赦すもの"産経新聞(夕刊). 1月26日. (2004)
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[Publications] 上倉 庸敬: "映画「真実のマレーネ・ディートリッヒ」亡国の女優は反戦を歌う"産経新聞(夕刊). 12月25日. (2003)
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[Publications] 上倉 庸敬: "映画「イン・ディス・ワールド」身捨つる「国」はどこに"産経新聞(夕刊). 11月27日. (2003)