2005 Fiscal Year Annual Research Report
『太平記』諸本の総合的研究、ならびに本文データベース化のための研究
Project/Area Number |
15520121
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
小秋元 段 法政大学, 文学部, 助教授 (30281554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長坂 成行 奈良大学, 文学部, 教授 (90131606)
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Keywords | 太平記 / 伝本研究 |
Research Abstract |
「『太平記』諸本の総合的研究、ならびに本文データベース化のための研究」の最終年度にあたる本年度は、今回のプロジェクトで未調査であった『太平記』伝本(写本・版本)の書誌調査を遂行した。具体的には陽明文庫、神宮徴古館、松浦史料博物館、刈谷市中央図書館、千葉県立佐倉高校鹿山文庫、滋賀大学附属図書館教育学部分館に赴き、書誌データをとり、必要に応じて写真撮影を行った。その成果は小秋元が「国文学研究資料館蔵『太平記』および関連書マイクロ資料解題稿」(『調査研究報告』第26号、2006年刊行予定)にまとめた。本稿は国文学研究資料館にマイクロ資料として所蔵される『太平記』および関連書に限定したものではあるが、『太平記』の写本・版本はもとより、注釈書・評判書等をも含めた総合的な解題集である。また、これら諸本の本文研究については、小秋元が自身の従前の研究を再検討し、さらに今回の研究で得られた新たな知見を加えて、『太平記・梅松論の研究』(汲古書院刊)にまとめた。本書では永和本の古態性を再検証する論をはじめ、主要7伝本に関する本文研究の成果を収めている。一方、京大本『太平記』の本文データベース化に関する研究は、すでにデータベースの作成を終え、本文校訂作業を進めているところである。國學院大学所蔵武田本等との校合を行い、本文に厳正を期している。現在、4分冊での刊行を目指しており、第1冊の原稿が完成し、刊行に向けて準備中である。
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Research Products
(1 results)