2006 Fiscal Year Annual Research Report
幕末・明治・大正期の日本とロシアの文化交流に関する実証的研究
Project/Area Number |
15520149
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
澤田 和彦 埼玉大学, 教養学部, 教授 (70162542)
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Keywords | 日露関係史 / 日露交渉史 / 日露文化交流 / ゴンチャローフ / 志賀親朋 / 二葉亭四迷 / ピウスツキ / 白系ロシア人 |
Research Abstract |
平成18年度は、主として以下の諸点に取り組んだ。 1.プチャーチン提督の秘書として長崎に来航したゴンチャローフの『日本渡航記』にうかがわれる、ロシア人の観た幕末の日本及び日本人観 2.日本最初のプロのロシア語通詞・志賀親朋の生涯と活動 3.1865年の幕府遣露留学生たちのペテルブルグでの事跡とそのロシア観 4.二葉亭四迷、黒野義文、川上俊彦、嵯峨の屋お室など、東京外国語学校出身者のロシアとの関わり 5.コレンコ、グレー、ケーベルといった東京外国語学校、東京帝国大学のロシア人教師や、B.ピウスツキ、N.ラッセルのような来日亡命ロシア人、ポーランド人の事跡と日本観 6.日露関係史に直接もしくは間接に必然的に関わってくる、樺太・千島交換条約と日露戦争の有する文化史的意義 7.1917年のロシア革命後に来日した白系ロシア人の事跡 8.日本におけるロシア語教育の歴史 9.近・現代のロシア人の著作に表れた日本及び日本人のイメージ 大阪府立図書館、北海道大学図書館、早稲田大学図書館、国立国会図書館、外務省外交史料館で全9点に関する調査と資料収集を行った。第7点について著書を国内で1冊刊行した。第5点について論文を外国で1本、第4点について論文を国内で1本発表した。第2〜4、8点について「大学史研究会」第29回研究セミナーで報告した。第1、5〜9点については埼玉大学の授業で取り上げた。また日本国内在住の日本人・ロシア人研究者と2ヵ月に一度「来日ロシア人研究会」を開いて情報交換を行い、うち一度は報告をした。さらにロシア、アメリカ、オーストラリアの研究者とも連絡を取り合って、情報交換をした。 年度末に4年間の研究成果を日・露・英3ヵ国語の論文集の形で刊行した。
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Research Products
(3 results)