2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520159
|
Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
加藤 雄二 東京外国語大学, 外国語学部, 講師 (60224549)
|
Keywords | アメリカ文学 / 比較文学 / ハーマン・メルヴィル / F.スコット・フィッツジェラルド / 村上春樹 / ウィリアム・フォークナー / ロマンティシズム / 脱構築 |
Research Abstract |
前年度第3回国際Herman Melville学会で行なった研究発表原稿を50枚程度の論文にまとめていたが、学会からの要請に応じてそれを短いエッセイにまとめる作業がまず必要となった。7月に1度原稿を提出し、さらに短くするようにとの学会からの要請があったため、10月にもう一度作業をした。発表が遅れているが、完成した原稿はアメリカMelville Societyの機関誌Leviathanに掲載される予定である。 第7回国際F.スコット・フィッツジェラルド学会で発表概要が採用されたため、スイス、ヴヴェイで7月に行なわれた学会に参加する準備を進めた。文献を収集し、"Tender Is the Nightmare : Haruki Murakami's Appropriation of F.Scott Fitzgerald's Works and His Importance in Japan"との題目で学会発表を行ない、フィッツジェラルドのTender Is the Nightと、同作品を反復した村上春樹の『ノルウェイの森』(87)を、相互の関連性において考察した発表である。 12月、Philadelphiaで行なわれたModern Language Association全国大会に聴衆として参加し、William Faulknerの研究者として名高いNoel Polk氏やEdgar Allan Poeの研究者らと意見交換。17年5月にBostonで行なわれるAmerican Literature Association全国大会に向けてWilliam Faulknerについての発表概要を作成し提出、採用された。 現在、スイスでの学会発表をもとにした論文を構想・準備するとともに、前年度のメルヴィルにかんする研究、来年度のFaulknerに関する研究をできれば著書にまとめたいと考えて準備している。
|
Research Products
(1 results)