2004 Fiscal Year Annual Research Report
エマスンの知的宇宙と彼の時代-アメリカ・ロマン主義の文化史的考察
Project/Area Number |
15520167
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
小田 敦子 三重大学, 人文学部, 教授 (80194554)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野田 明 三重大学, 人文学部, 助教授 (40218326)
武田 雅子 大阪樟蔭女子大学, 学芸学部, 教授 (30024475)
藤田 佳子 東大阪大学, 短期大学部, 教授 (60079085)
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Keywords | エマスン / ホーソーン / メルヴィル / ディキンスン / ソロー / ホイットマン / アメリカ・ロマン主義 / アメリカン・ルネサンス |
Research Abstract |
今年度は月例の研究会において、エマスンのエッセイに加えて、後半は詩のテキストの精読を行うとともに、エマスンに繰り返し現れる表現や、各研究分担者が担当する同時代文学者の表現との共通性、影響関係を中心に、「エマスンの知的宇宙」の見取り図の構成要素を突きつめていくことに努めた。反対に、エマスンのコンテクストから、それぞれの作家の作品を読み直す作業も同時に行った。また、研究成果の出版のために、これまでのエマスン批評の動向をたどることで、自分たちのスタイルについての議論を始めた。 これらの研究成果は、7月には研究代表者の小田がアメリカのホーソーン学会主催のHawthorne Bicentennial Conferenceで昨年度来の研究をふまえて、"The Old Manse and the Concord as Emersonian Symbol"の題で発表し、高く評価された。また、12月にはアメリカ文学会関西支部大会のフォーラム「American Renaissance(2004):言語表現の現在形」にて、「エマスンの‘The Master Word'」の題で、神戸市外国語大学英米学会では「ホーソーンとエマスンの「行列」への関心」の題で研究発表を行った。武田雅子は7月に国際ディキンスン学会でMargaret Freemanと共にワークショップ‘Cognitive Approaches to Literature and Translation : Emily Dickinson's Luxury Poem'を共催した。藤田佳子は9月にハーバード大学で当時の科学や自然誌についての資料収集を行うとともに、2年前にエマスン論を出版したLawrence Buell教授とエマスン研究について話し合う機会をもち、有益な情報を得た。また、海外協同研究者であるAnita Pattersonとも、7月に渡米した小田を引き継ぎ、研究打ち合わせを行った。11月には奈良女子大学英語英米文学会で、特別講演「ソローのA Week on the Concord and Merrimack Riversにおける時間について」を行った。野田はエッセイや小説のスタイル論を中心に文献調査を進めた。 Pattersonは毎月の研究会に参考文献の紹介、コメントなどを通して参加しているが、直接に会い、互いの研究の進み具合を報告しあうのは、刺激に満ちた時間でその後の研究の推進力になった。
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Research Products
(3 results)