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2006 Fiscal Year Annual Research Report

ラーキンを中心とする現代英詩の文体論的研究

Research Project

Project/Area Number 15520172
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

宮内 弘  京都大学, 文学研究科, 教授 (90047407)

Keywordsラーキン / 文体論 / 現代英詩 / 韻 / 言語分析 / 形式と内容 / 二重性 / 作品構造
Research Abstract

本年度は当課題の最終年度に当たるので、これまでにやり残したことを重点的に実施しようと試みた。まず、夏休みを利用して、イギリスのハル大学図書館内のラーキン資料室に保管されている詩作品の草稿の未調査分を文体的観点から調査した。とりわけ、これまであまり論じられることのなかった作品や詩集に収められていない優れた詩の形成過程、および韻を中心とするさまざまな技法を詳細に分析し、それらをイェイツやヒーニー、オーデンと比較しながらラーキン的特徴を明らかにしようと試みた。特にラーキンが他の詩人には見られない新しい押韻パターンを駆使して詩の効果を高めようとしている点に着目して研究を進めた。その他ハル大学図書館には草稿以外にもラーキンに関するたくさんの資料(放送番組などを含む)が保管されているので、それらを調査してより総合的な観点からラーキンに迫っていこうと努めた。またハル大学でラーキンの専門家にも会い、彼らと意見交換を行った。
イェイツに関しては、彼が死の前年に滞在したフランスのMentonとRoquebruneにおける創作活動を調査した。同時に彼の後期の詩における韻とその文学的効果について考察した。その他、ヒーニーやオーデンに関してもラーキンとの関連で、いくっかの主要な詩において韻をはじめ詩形、語彙、シンタックスなどの特徴を調べた。
しかしながらこれらの結果を今年度末までに論文として完成させることができなかったので、できる限り早い機会に発表したいと考えている。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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