フランス19世紀挿絵本データベース作成と語彙統計学的研究

2003 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 15520200
• Research Institution: Sophia University
• Principal Investigator: 澤田 肇 上智大学, 文学部, 教授 (60235471)
• Keywords: フランス文学 / バルザック / 19世紀挿絵本 / パリ神話 / コンピュータ / データベース / 語彙 / 統計

Research Abstract

フランス19世紀挿絵本の中で、パリ風俗物に属する書物のうちの代表作数点に関して、テキストはOCRにより、挿絵はイメージスキャニングにより電子ファイル化した後、データベースを作成する。さらに二、三の主題について挿絵本のデータとバルザック『人間喜劇』のデータとの間で語彙の比較分析を行い、「パリ神話」における語彙とイメージの関連及びその発展を研究する。挿絵本データペースと研究例は、Webサーバーにおいて公開する。
以上の研究計画に基づき、本年度実行したことを列挙する。
1 データベース専用のパソコンを購入した。
2 研究関連図書および次の19世紀に出版された書籍を購入した。(1) Paris de 1800 a 1900、(2) Paris Guide par les principaux ecrivains et artistes de la France、(3) Vie privee des animaux
3 OCRを用いて次の書籍をスキャニングした。(1) Le Diable a Paris、(2) Le Nouveau Paris
4 3-1)については二次スペルチェックも終わり、2004年4月からのテキストデータベース公開を準備した。以下のアドレスから参照できるようにする。http://133.12.17.160/illustres/
5 「パリ神話」における芸術家および馬車という二つのテーマに関して、19世紀挿絵本と『人間喜劇』との関係性の検討を進めた。
6 パリ第3大学ミシェル・ベルナール教授を訪問し、コンピュータ支援文学研究において協力関係を築くことで合意した。