2006 Fiscal Year Annual Research Report
16・17世紀イングランドにおける地図製作とシェイクスピア演劇
| Project/Area Number |
15520205
|
|---|
| Research Institution | Doshisha University |
|---|
Principal Investigator |
勝山 貴之 同志社大学, 文学部, 教授 (30204449)
|
|---|
| Keywords | シェイクスピア / 近代英国演劇 / 地図 |
|---|
| Research Abstract |
イングランドの地図製作とシェイクスピア演劇の関係性を解明しようとするこの研究は,イングランドの地図製作に見られる中央集権国家としてのイングランドを成立させようとする君主の権力イデオロギーを分析しながら,文化の産物としての地図がシェイクスピア演劇にどのような形で表象されているかを解明するものである。昨年から継続していたスコットランド地図とシェイクスピア演劇Macbethの研究は、昨年9月に執筆を終え、査読審査の後、2007年3月発行の『同志社大学英語英文学研究』第80号に掲載された。論文完成の後、George BuchananのHistory of ScotlandおよびA Dialogue on the Law of Kingship among the Scotsへの言及、更にはエリザベス女王の侍医であったWilliam Clowesの書物などにより詳しくふれながら、関西シェイクスピア研究会2月例会において「王の奇跡と『マクベス』」と題する発表を行った。引き続いて3月には論文で展開した内容のうち、特にスコットランドに焦点をあて、「スコットランドと『マクベス』」と題する発表を行い、九州地方の研究者たちと意見交換をした。平成18年が科研の研究計画の最終年となるため、現在4年間の研究の総まとめとしての書物の完成に向けて、準備を進めているところである。
|
