• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2003 Fiscal Year Annual Research Report

ケルトからアイルランド現代までのアイルランド文学における女性表象研究

Research Project

Project/Area Number 15520208
Research InstitutionKobe Shoin Women's University

Principal Investigator

春木 孝子  神戸松蔭女子学院大学, 文学部, 教授 (80228668)

Keywords女性 / 哀歌 / 存在 / 矛盾 / 狂気 / 自然 / 大地 / Learning Irish
Research Abstract

本年度はアイルランド語で詩作を続けている現代の女性詩人としてモーィラ・ヴァッカンツィーの詩を研究の対象とした。とりわけ、特にアイルランド文化において女性の特権と言われてきた哀歌を取り上げ、伝統がどのように継承去れ、そして、どのように21世紀の現代を生きる女性の詩作品のなかに発展を遂げて生き続けているかについて検証を試みた。その成果をアイルランド研究会が、月1回行っている「アイルランド語の詩の会」で口頭発表した後、本年度中にまとめられた段階までを「伝統の継承と発展--モーィラ・ヴァッカンツィーの哀歌(その1)」とする論文として2004年3月出版の所宇部松蔭女子学院大学の紀要に発表した。
現代の小説に関してはリアム・オフラハティーの小説に描かれた女性を研究対象として作品を読み進めている。特に、19世紀半ばの歴史上の出来事である大飢饉を時代背景としたオフラハティーの代表作である『大飢饉』において、極限状態に置かれた登場人物の自己矛盾と狂気という視点にたった論文としてまとめ、大阪大学英文学叢書第1号として2004年5月に出版予定の論文集に発表した。さらなるリアム・オフラハティーの小説における女性表象研究の足がかりとなる研究と考えている。
アイルランド語の文法書、ミホール・オシールのLearning Irishに関しては、1泊2日の合宿5回を含む月1回のペースを守って着々と翻訳および解説の準備を進めてきたことで、全36課のうち、33課を第2校まで進め、第1校ができていないのは3課を残すだけのところまでこぎつけて成果を出している

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 春木 孝子: "伝統の継承と発展-モーィラ・ヴァッカンツイーの哀歌(その1)"Shoin Literary Review. 37号. 1-13 (2004)

  • [Publications] 春木 孝子: "リアム・オフラハティーの小説世界-存在の矛盾そして狂気"英米文学における病と身体(共著). 英宝社. 243-263 (2004)

URL: 

Published: 2005-04-18   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi