2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520209
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
大島 由起子 福岡大学, 人文学部, 教授 (40168919)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小倉 いずみ 大東文化大学, 法学部, 教授 (00185563)
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Keywords | アメリカ文学 / ハーマン・メルヴィル / 北米先住民表象 / ピーコット族 |
Research Abstract |
大島由起子は、平成16年度も例年並に研究をしたつもりだが、今年度活字になった論文はない。 アメリカのメルヴィル学会誌に掲載予定の拙論"Native America in The Confidence-Man"は、平成15年度のメルヴィル学会での発表を基にしている。平成16年度夏にピーコット博物館・図書館に出張でき、部族にたいする理解が深まった。また、これまであまり重要視してこなかった、部族と捕鯨、部族の白人が起こした戦争への参加、部族の生き残りの活躍など、考察を進める糧を得ることができた。『白鯨』についての共著出版も遅れているようなので、引き続き『白鯨』におけるピーコット族の意義について研究し、わけてもピーコット族の混血で先住民初の自伝を書いたWilliam Apessに関する考察を書き加えたい。 平成17年の活動としては、まず、6月にニュー-ベッドフォードにて開催のダグラス・メルヴィル学会の国際学会での発表に向けて準備である。先住民以外の有色人種をメルヴィルがどのように描いたかについて、先住民表象との類似と相違点について考察をすることになる。 また、メルヴィルとは直接関係がないかもしれないが、マーク・トウェインと先住民との関連についても研究予定。今年度の反省にたち、平成16年度には、なるだけ多くの書いてゆく所存である。 口頭発表・「『白鯨』が『ビラヴィド』と重なるとき」中四国アメリカ文学会12月月例会(広島県立女子大学)平成16年(2004)12月11日。 翻訳・ウィン・ケリー「リマ風に--植民地主義、町の形、そして「タウン・ホー号の物語」」 Sky-Hawk20号(日本メルヴィル研究センター)45-53頁。平成16年(2004)7月7日。 小倉いずみの主な業績は、単著『ジョン・コットンとピューリタニズム』彩流社。日本学術振興会科学研究費(研究成果公開促進費)学術図書(課題番号155150)。
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Research Products
(4 results)