2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520239
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
塩谷 亨 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (10281867)
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Keywords | ポリネシア諸語 / 関係節 / 対照研究 / 国際情報交換 / ハワイ |
Research Abstract |
1.ポリネシア諸語の言語データの国内外での収集 (1)日本国内の洋書取扱店から入手可能なハワイ語及びマオリ語のデータを含む文献を入手した。 (2)国内では入手が困難なポリネシア諸語のデータを含む文献をハワイへの外国出張により入手した。 (3)文献データが十分に得られなかった言語のうち、タヒチ語について、ハワイへの外国出張の際、ハワイ在住ポリネシア人の協力でデータを補充した。また、同様に、入手可能な文献が乏しいツアモツ語のデータの収集にも着手した。 (4)科研費により購入したシートフィードスキャナを活用し、ポリネシア諸語文献を読み込み、その中に含まれる例文のコンピュータ入力を行った。 2.関連先行研究の収集及び整理 (1)ポリネシア諸語に関する先行研究の中から関係節に関連するものを収集し、整理した。 (2)上記(1)において整理した結果について、外国出張及び国内出張の際に、ハワイ在住のポリネシア諸語研究者及び日本国内のポリネシア諸語研究者から補足的情報の提供を受けた。 3.ポリネシア諸語の関係節の例文の整理及び分析 (1)まずハワイ語とタヒチ語の関係節の例文について分類整理を行った。 (2)分類整理したハワイ語とタヒチ語の関係節について分析及び記述に着手した。系統的にも近いこれら二言語の関係節の特性についての対照も進めている。 (3)関係節の例文の整理及び分析の中で、関係節とそうでないものを区別するためのより明示的な基準の一つとして、疑問文におけるイントネーションパターンの違いが利用できるのではないかという仮説を立てた。その仮説に基づき、ハワイに外国出張した際に、ハワイ在住ポリネシア人の協力で予備実験を行った。その結果、仮説を支持する結果が得られたので、この仮説について平成16年度にさらに深めるべく計画を立てている。
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