2004 Fiscal Year Annual Research Report
構文と事象構造の相関性に関するアジア諸言語を主とした対照言語学的研究
| Project/Area Number |
15520241
|
|---|
| Research Institution | Tohoku University |
|---|
Principal Investigator |
上原 聡 東北大学, 留学生センター, 教授 (20292352)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 尚之 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (50214185)
佐藤 滋 東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (40137592)
|
|---|
| Keywords | 事象構造 / 結果構文 / 対照言語学 / アジア言語 / 動詞意味論 / 言語類型 / プロトタイプ |
|---|
| Research Abstract |
研究計画の2年目に当たる平成16年度には、初年度に行った主に動詞意味論、特に結果構文に関する記述的なデータの収集作業など、さらに文献・資料・データの収集および検証を継続するとともに、前年度にまとめた検討課題に、理論的な分析を加えた。また、データに基づいた汎言語的に適用可能な結果構文の定義の考察を継続し、特に結果構文の構造に関する類型が、各国語の事象構造に関する他の類型とどのような相関関係を有するかについて分析を進めた。
特に本年度には、海外共同研究者であるマンチェスター大学(英国)のCroft教授が日本認知言語学会の第5回記念大会での講演に招かれて来日したため、その機会に博士と直接会い、本研究の進捗状況を話し合い、本研究への助言も得ることができた。本研究の研究代表者である上原自身も同認知言語学会記念大会でのシンポジウム「Subjective construalとは何か」での講演者の1人として日本語の内的状態述語構文に関する研究成果の講演発表を行っている。もう1人の海外共同研究者であるThepkanjana博士とも現地タイ国での東南アジア言語学会での共同発表に上原が赴いた機会に、学会で中国語とタイ語における授与動詞の多義性に関する対照研究の成果の研究発表を行うとともに共同研究を進めることができた。
本年度は上記国内と海外学会での研究発表のほか、2国際学会(オーストラリア言語学学会と機能主義日本語言語学研究集会)でも研究成果発表を行っている。
|
Research Products
(7 results)
