2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520244
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
重藤 実 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (80126078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
幸田 薫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (30126776)
工藤 康弘 関西大学, 文学部, 教授 (70178010)
井出 万秀 信州大学, 人文学部, 助教授 (10232422)
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Keywords | 言語類型論 / 動詞カテゴリー / 初期新高ドイツ語 / テクストコルプス |
Research Abstract |
1 言語類型論で研究されているカテゴリーの検討を続け、初期新高ドイツ語文法記述へ適用できるものとしては、動詞に関するカテゴリーが中心となることが明らかになった。その中でも特に「数」のカテゴリーは動詞領域のみではなく名詞領域にも関するものであり、さまざまな類型の可能性がある。初期新高ドイツ語における数の不一致に関する研究、現代ドイツ語における、変化形の規則性をめぐる研究の成果は、初期新高ドイツ語文法記述に十分適用できる見通しとなった。 今後は、初期新高ドイツ語における単数形と複数形の使用を詳細に分析し、数のカテゴリー研究の初期新高ドイツ語文法記述への具体的な適用方法をさらに詳しく検討する必要がある。 2 分析対象とする初期新高ドイツ語のテクストとして、既存のテクストデータを一部利用することとし、その準備を進めた。 また小規模なハンス・ザックス謝肉祭劇のテクストコルプスを独自に作成することとし、その分析作業を始めている。 3 最近ドイツで出版されている初期新高ドイツ語文法記述の検討を進めた。これを利用しながら、言語類型論からの視点を加える文法記述の可能性を検討している。 形態論・統語論や意味論に関しては、言語類型論的な視点が十分有効だと考えられる。しかし音韻論については、言語類型論の視点を具体的な文法記述に生かすことはむずかしいとの結論に至った。 4 この研究全体の概要について、今年度も、日本独文学会語学ゼミナールの際などに、学会員から助言を受けた。
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Research Products
(6 results)