2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520299
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Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
酒井 恵美子 中京大学, 教養部, 教授 (00217754)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中田 敏夫 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (60145646)
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Keywords | 日本語教育 / 日本語教育史 / 植民地 / 台湾 / 朝鮮 / 国語読本 / 日本語学 / 用語総覧 |
Research Abstract |
本年度は教科書および関連の史資料の収集、基礎資料となるデータ・ベースの作成、ならびにその分析を行った。内容は以下の通りである。 I.朝鮮読本のテキストおよび関係史資料の収集;東京・岩手への調査を行い、検定時代の内地読本の収集と台湾、朝鮮総督府編纂国語読本関係の史資料の収集を行った。教科書に関しては所在のわかっている各期の国語読本のほとんどが収集できた。また、昨年度から教科書以外の教授資料の重要性を認識し、その収集に努めているが、本年度は植民地の国語読本について編纂趣意書や教授書のうち所在のわかっているものについて収集を行った。ほかに教材として朝鮮総督府編纂の「冬休学習帳」を収集し、編纂経緯などを調査した。その結果現存する戦前の植民地編纂の教材としてはきわめて特殊なものであり、また、植民地児童の日本語力を推し量る上で重要な資料であることがわかった。研究・分析については継続している。 II.朝鮮読本のテキストおよび内地国語読本の本文入力;収集した朝鮮読本についてはほぼすべての本文入力・校正が終了した。また、内地の国語読本については入力した明治20年代・30年代のものから『尋常読本』を選定し、校正を行い、自立語総覧を作成、公表した。 III.kwic形式による用語総索引の作成;昨年度作成の『普通学校国語読本(あゆみ出版復刻版)』(1922)のkwic形式の用語総索引の点検をし、自立語総覧の作成をした。同用語総覧については公表のための書式の整理などを進めた。また、その他の普通学校用の国語読本については単位切りとkwic作成がほぼ終了した。 IV.『第I期国定読本』『普通学校国語読本(1922)』『台湾教科用書国民読本』の自立語について語彙量調査を行い、比較研究を行った。語彙量では3種の教科書ともに類似性が高いことが判明した。
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Research Products
(2 results)