2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520305
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小倉 美知子 千葉大学, 文学部, 教授 (20128622)
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Keywords | Old English / Psalter / interlinear glosses / West Saxon / Mercian |
Research Abstract |
最終年度となる今回は、3つのことを重視した。すなわち5月に近代英語協会の全国大会を千葉大学で開催するため、その際同じ分野の研究に携わる者同士で情報交換を行なうこと、加えて9月にやはり千葉大学で開催する英語史学会(The Society of Historical English Language and Linguistics)を宣伝し、学会の趣旨(言語理論と文献学の融合)に賛同する出席者を募ること、さらにドイツ、ミュンヘン大学大学院において2つの講演を行なって本研究の成果を発表すること、そして英語史学会を成功させることであった。近代英語協会大会では、翌日に日本英文学会の大会を控えていることもあり、午前と午後の間の休憩時間を用いての短時間での意見交換ではあったが、理論面は類似テーマで研究している中部大学の大門正幸氏の成果に待つこととし、私はデータの収集と整理に重点を置いてまとめることとした。7月のミュンヘン大学での講演では、古英語詩編行間注釈を資料とした語彙研究を午前中に、形態・統語研究を午後に発表したが、どちらも1時間の講演に対し2時間余りの質疑応答の時間が用意され、ヨーロッパ諸国からの大学院生と若手研究者30名弱が集まり、盛会であった。9月1-3日の英語史学会は、私が会長となり、千葉大学社会文化科学研究科の主催で行なったもので、本研究のテーマに関連するシンポジウムを含め13の発表と、韓国からのゲストYoung-Bae Park教授による「中世英語をいかに教えるか」のワークショップがあり、有意義な3日間であった。なお、この学会のproccedingsは千葉大学文学部のファンドによってドイツから出版の予定である。さらに12月には、筑波大学において開催された日本中世英語英文学会全国大会で、本研究の成果を締めくくる発表を行なった。
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Research Products
(6 results)