2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520311
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
岩部 浩三 山口大学, 人文学部, 教授 (90176561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 聡 山口大学, 人文学部, 助教授 (40194162)
和田 学 山口大学, 人文学部, 講師 (10284233)
前田 満 山口大学, 教育学部, 助教授 (20253180)
今井 新悟 山口大学, 国際センター, 助教授 (50346582)
和田 尚明 茨城大学, 人文学部, 助教授 (40282264)
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Keywords | 時制 / アスペクト / モダリティ / 間接話法 / 不規則動詞 / 総称文 / 受動態 |
Research Abstract |
16年度研究計画に従い、1.Wada(1999)時制理論の発展、2.個別研究との時制理論の接点、3.各言語への適用可能性という3つの柱を立てて実施した。 1.和田尚明は、英語とドイツ語の間接話法節の時制の問題を研究し、自身の時制理論にC-牽引という概念を導入することで、英語とドイツ語の違いのみならずその中間と思われるオランダ語についても説明が可能になることを研究会で発表し、論文にまとめた。 2.(1)前田満は、モダリティと時制という役割分担に従い、法助動詞mayの認知的な研究を進め、認識から感情表現へという方向性を明らかにし、論文を執筆した。 (2)岩部浩三は、Dowty(1986)のinterval semanticsによる進行形の研究を参考にして、同様の二重的分析が総称文にも当てはまることを研究会において提案した。 (3)太田聡は時制を具現化する要素に注目して、英語不規則動詞が現在まで残っている理由の一部を、形態音韻論的に明らかにした。 3.(1)今井新悟はTense Typologyについて研究会で口頭発表したほか、空間という概念をも取り込んだより包括的な理論の必要性を示し、自身の空間に関する論文を発表した。 (2)和田学は、日本語のアスペクト動詞「ている」と受動化について研究会において発表したほか、韓国語の項構造と受動態に関する学会発表と論文発表を行った。韓国語ではアスペクト形式と項構造に関連があるという仮定の下、それを検証するための基礎作業として、2種類の受動文の項構造を明らかにしている。 「11.研究発表」に記した発表論文以外の学内研究会における研究発表のタイトルは以下のURLを参照。 http://web.cc.yamaguchi-u.ac.jp/~iwabe/schedule2004.htm
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Research Products
(6 results)