2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520312
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田島 松二 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (10001819)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
家入 葉子 京都大学, 文学研究科, 助教授 (20264830)
浦田 和幸 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (50168762)
隈元 貞広 熊本大学, 文学部, 教授 (40161707)
末松 信子 長崎国際大学, 人間社会学部, 講師 (10331050)
松元 浩一 長崎大学, 教育学部, 助教授 (20219497)
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Keywords | 18世紀英語 / 歴史・社会言語学 / シンタックス / 辞書史 / 規範文法 / 書誌 / 国際研究者交流 |
Research Abstract |
本研究の目的は。今日の英語が確立しつつあった18世紀英語のシンタックス、形態、語彙、文体などの実態を、豊富な第一次資料(小説、戯曲、伝記、書簡、新聞等)から収集されたデータを基に、歴史的、社会言語学的な観点から実証的に解明することである。その初年度にあたる今年度は、次のようなことを行った。 1.本研究の基本文献となる18世紀に刊行されたテキスト(第一次資料)の調査・収集を行った。そのうえで、種々の事情(刊行年、分野、文体等)を考慮し、観察・記述の対象となる文献を18世紀の前半と後半より各10点、計20点に絞った。 2.18世紀英語に関する研究文献(第二次資料)の調査・収集を行った。邦語文献の調査・収集はほぼ完了し、欧米の文献についても調査はほぼ終了し、現在鋭意収集中である。 3.各分担者がそれぞれ関心あるテーマに関して、上記第一次文献にあたりながら用例の収集・分析を開始している。 上記、1.2に関する調査・収集は主として代表者が行った。本研究を国際的レベルの研究にすべく、文献収集の一部と海外研究者との情報交換を今年度はドイツ(フンボルト大学及びベルリン自由大学)で行った。3のデータ収集に関しては、現在、田島が「動名詞」、隈元が「副詞」、家入が「否定」、松元が「二重目的語構文」、大和が「呼称」、末松が「形容詞の比較」の用例を収集しているところである。また、浦田は英語学史的点観点から、18世紀に刊行された辞書や規範文法の調査を進めている。このうち、家入の「否定」と末松の「形容詞の比較」に関する調査・分析は終了、その結果をまとめた論文はそれぞれ海外学術誌に投稿、受理されている。来年度刊行予定である。また、田島、末松の共同作業である「18世紀英語の歴史・社会言語学的研究書誌」も近々補遺版の刊行を予定している。
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