2003 Fiscal Year Annual Research Report
中国語母語話者に対する社会科学系専門日本語教育のための教材開発
Project/Area Number |
15520328
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
五味 政信 一橋大学, 留学生センター, 教授 (00225674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
庵 功雄 一橋大学, 留学生センター, 助教授 (70283702)
西谷 まり 一橋大学, 留学生センター, 助教授 (80281004)
今村 和宏 一橋大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (80242361)
張 麟声 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋マネジメント学部, 教授 (80331122)
石黒 圭 一橋大学, 留学生センター, 講師 (40313449)
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Keywords | 日本語 / 中国語 / 日本語教育 / 対照研究 / 教材開発 / コーパス / 漢語 / 同形異義語 |
Research Abstract |
本研究プロジェクトでは、2004年3月27日に一橋大学国際共同研究センターにおいて、五味(研究代表者)の企画・司会のもとで開催された「日中両言語における重なりと異なり-日本語教育の現場から-」と題する国際研究シンポジウムの場で、初年度の研究成果を発表した。 本プロジェクトの第一の目的「社会科学系文献における漢語語彙に関する日中両言語の意味領域の明確化」に関しては、西谷まりが「社会科学分野における日中同形異義語」というタイトルで、社会科学分野の頻出語彙の語義について精密な比較検討を行った。第二の目的「社会科学系文献における漢字語彙に関する日中両言語の統語的性質の対応関係の明確化」に関しては、今村和宏が「社会科学分野における漢語語彙の特徴」というタイトルで、サ変動詞化する漢語語彙についてその使用実態を詳細に分析した。第三の目的「学習者の誤用例や日本人学生の作文を含む広範な言語コーパスを用いた日中両言語の統語的、文章構成的特徴と、これらの点に関する両言語の異なりに起因する学習者の誤用の分析」に関しては、石黒圭が「中国語母語話者の作文に見られる副詞の使い方の特徴」というタイトルで、中国語母語話者の作文に頻出する漢語副詞の文体的な問題点を指摘し、張麟声がタイトル「日中両言語における文章レベルの異なり」で、日中英3言語における指示語の使い方の相違点について対訳コーパスを利用して対照言語学の観点から論じた。また、海外共同研究者の桂玉植がタイトル「中国人日本語学習者の即興スピーチにおける誤用から見た母語の干渉」で発表を行い、議論に参加した。シンポジウムの研究成果は報告書の形でまとめられることが予定されており、また、西谷まり、石黒圭の研究発表は雑誌論文の形で公表される運びとなっている。
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Research Products
(2 results)