2006 Fiscal Year Annual Research Report
中国語母語話者に対する社会科学系専門日本語教育のための教材開発
Project/Area Number |
15520328
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Research Institution | Hitotsubashi University |
Principal Investigator |
五味 政信 一橋大学, 留学生センター, 教授 (00225674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今村 和宏 一橋大学, 大学院経済学研究科, 助教授 (80242361)
西谷 まり 一橋大学, 留学生センター, 助教授 (80281004)
石黒 圭 一橋大学, 留学生センター, 助教授 (40313449)
張 麟声 大阪府立大学, 人間社会学部, 教授 (80331122)
庵 功雄 一橋大学, 留学生センター, 助教授 (70283702)
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Keywords | 日本語 / 中国語 / 日本語教育 / 対照研究 / 教材開発 / コーパス / 漢語 / 同形異義語 |
Research Abstract |
1.本研究プロジェクトは、社会科学系専門日本語教育のための基礎的研究で(特に中国母語話に焦点を絞った)、平成18年度が最終年度であり、まとめの研究成果論文として以下を発表した。五味政信・石黒圭・今村和宏「日中語の品詞のズレ-二字漢語動詞性をめぐって-」(2006年7月26日発行)。中国語を母語とする日本語学習者は漢語を容易に習得する一方、母語の干渉による誤用(漢語に関する)が出やすい面があるが、特には、日中語間の品詞のズレに起因する誤用が目立つ(例「景気が回復になる」)。この誤用を分析した論文となっている。 2.本プロジェクトの最終目的は中国語母語話者の専門日本語教育のための教材開発である。こまでの研究成果から得られた知見に基づき、以下の5種類の教材を開発した。 (1)「日中語間の漢語の動詞性の違いに着目した教材」、(2)「日中語間の漢語動詞の自他の区別に着目した教材」、(3)「日中語間の漢語の形容詞性の違いに着目した教材」、(4)「-的、-性、-化など接尾辞に着目した教材」、(5)「専門語の意味のズレに着目した教材」。教材は全て問題形式をとっており、それぞれ50問程度、全問題数250問となっている。 3.上記開発教材を中国語を母語とする日本語学習者に対し試行を行ない(於一橋大学、北京大学)、さらに、受験者へのインタビューを通じて得たデータを加えて必要な修正を施した。 4.平成15年度から18年度までの研究成果をまとめ、関係機関に配布予定(平成19年6月)。
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Research Products
(1 results)