2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520335
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
迫田 久美子 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80284131)
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Keywords | 教室習得と自然習得 / 日本語学習者の発話資料 / 縦断的調査 / SPOT / JPT / リーディングスパンテスト / 音読 / シャドーイング |
Research Abstract |
平成16年度に行った作業および研究は、以下の通りである。 (1)日本語学習者の発話資料の整理 a)縦断的調査の発話資料・・・韓国語話者3名・中国語話者3名の3年間の日本語母語話者との対話60分間の発話データを文字化 b)自然習得者の発話資料・・・マレー語話者1名(工場労働者)の3年間の日本語母語話者との対話60分間の発話データを文字化 c)実験的調査の発話資料・・・韓国の大学で日本語(JFL)を学ぶ学習者約30名の実験調査におけるロールプレイやインタビュー発話データを文字化 d)実験的調査の結果・・・・・SPOT・JPT・リスニングスパンテストなどの結果を整理 (2)テーマ別のデータ分析 研究協力者により、「自他動詞の使い分け」「モダリティ」「否定表現」「授受表現」「可能表現」などのテーマ別のデータ分析を行い、レポートにまとめて発表を行った。 自然習得者と教室習得者のデータを比較した上で、それぞれの習得の特徴(相違点・類似点)などをまとめて発表した。 (3)教育指導への応用計画 「音読」と「シャドーイング」の指導法を検討し、テストやインタビューによって日本語運用能力への影響について調査した。その結果、音読とシャドーイングが運用にプラスに影響を与える可能性が高いことが明らかになった。
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