2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520358
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小篠 敏明 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (30041007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
馬本 勉 広島県立大学, 経営学部, 助教授 (40213483)
村上 直子 (本岡 直子) 広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教授 (30280184)
松岡 博信 安田女子大学, 現代ビジネス学部, 教授 (10249576)
中村 朋子 広島国際大学, 人間環境学部, 助教授 (30352016)
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Keywords | 教科書 / 計量的分析 / 明治時代 / 大正時代 / 昭和時代初期 / 語彙分析 / 文法分析 / リーダビリティ |
Research Abstract |
平成16年度は主として次の2種類の研究活動を行った。 1、英語教科書のコーパス作成と作成したコーパスを用いた教科書の計量的分析 2、英語教科書の総合的計量分析、および英語教科書の発達に関する考察 英語教科書のコーパス作成に関しては、澤村寅二郎著Girls Pacific Readers (開隆堂、1939)全5巻の教科書コーパスを作成した。量的分折では、Girls Pacific Readersを計量的に分析した。 総合的計量分析では、Girls Pacific Readersを含め、これまでに蓄積した教科書コーパスを使って、各時代の英語教科書14セットの教科書コーパスを計量的に分析し、得られたデータに基づき教科書の歴史的展開に関する分析と評価を試みた。分析視点は、(1)総語数、(2)異語数、(3)新語数、(4)総語対新語比、(5)Flesh Reading Ease、(6)Flesch Kincaid Grade Level、(7)受動態、(8)主格関係代名詞、の8視点である。これらの分析の結果、日本における英語教科書の展開の全体像が少しずつ明らかになってきた。特に語彙指数の比較分析の結果、日本の英語教科書がかなりペースで新語数や総語数を減らし、また、総語対新語比を増やしてきていることが明らかになった。この計量的分析結果を質的分析の結果と組み合わせ、これを総合的に解釈・評価することを試みた。 これらの研究成果を小篠敏明・江利川春雄著『英語教科書の歴史的研究』(辞遊社)として出版し、世に問うた。また、同時に、7編の論文としての国内外の各種学会誌で公表し、また、11編の論文として日本英語教育実学会、Korea TESOL国際学会等、国内外の各種学会で口頭発表した。
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Research Products
(7 results)