2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520375
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
川口 義一 早稲田大学, 日本語教育研究科, 教授 (70120912)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ISEMONGER Ian 早稲田大学, 語学教育研究所, 助教授 (40350384)
FIELD Malcolm 早稲田大学, 語学教育研究所, 助教授 (50350385)
SHEPPARD Chris 早稲田大学, 語学教育研究所, 講師 (60350386)
高木 亜希子 早稲田大学, 語学教育研究所, 助手 (50343629)
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Keywords | 言語教育 / テレビ会義 / タスク / Language Education / Language learning tasks / Video Conferencing / 日本語教育 / 言語教授法 |
Research Abstract |
この研究は国際プロジェクトで日本語や英語をはじめとする外国語教育において、テレビ会義(以下「テレ会」とする)の効果的な利用法を探る目的で進めている。これまで1学期にわたりテレ会を行ってきたが、その内容を録画し、データを収集した。 (1)対象者-日本側11名。海外滞在経験を持つ帰国生で、多くがバイリンガルである。米国側は8名。日本留学経験を持つ中上級レベルの日本語学習者である。学習者はいずれも徐々に言語を忘れかけてきており、言語能力の維持・向上を目標としている。 (2)講義内容-Field(2002)はテレ会を効果的に行うためには計画と事前の準備が欠かせないと指摘している。そこで8回の講義のうち、テレ会と準備の時間を4回ずつとし、様々な条件で効果の変化を探るため、毎回異なる内容になるようシラバスを組んだ。その内容は次の通りである。【第1回】準備/テレ会とは無関係の授業を行い、次回のテレ会のテーマは知らせなかった。テレ会/自己紹介と自由会話を行った。【第2回】準備/会義のテーマを事前に知らせ、テーマについて討論した。テレ会/テーマについて討論を行った。【第3回】準備/会義のテーマを知らせ、課題に到達目標を設けた。テレ会/「言語損失の一番の原因は何か」というテーマで、ランキングアクティビティを行った。【第4回】準備/学問的に対立する学者の文章を読んで理解させた。テレ会/split informationタスク。読んだ文章内容を発表させ、意見交換を行った。 今後、引き続きテレ会の収録を続け、収録内容を文字化し、データベースを作成していくとともに、テレ会の中で学習者たちが使用した表現を文の長さ、正確さ、流暢さ、複雑さなどの点から分析し、活動内容とどのように関わっているのか、相互の相関関係を見出し、より効果的な利用法を探り、提言していくつもりである。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Sheppard.C, Y.Kawaguchi: "Communicational issues in Video-Conferencing education"Education Across-Borders : Philosophy, Policy, Pedagogy--New Paradigms and Challenges(M.Field, Editor). (未定). (2004)