2004 Fiscal Year Annual Research Report
津軽氏城跡の発展過程に関する文献資史料と遺物資料による研究
Project/Area Number |
15520394
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
長谷川 成一 弘前大学, 人文学部, 教授 (20013287)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関根 達人 弘前大学, 人文学部, 助教授 (00241505)
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Keywords | 津軽氏 / 天和書上絵図 / 弘前并近郷之絵図 / 南部氏 / 瀬戸美濃焼 / 唐津焼 |
Research Abstract |
本年度は、主として、津軽領の近世前期絵図資料と、戦国期の文書を中心として調査・収集活動を行った。前年に収集した「弘前并近郷之絵図」(青森県立郷土館蔵)の分析と復元作業を行い、来年度の報告書作成に向けて、基礎的な作業に着手した。さらに戦国期の村落・城館に関する景観の痕跡を描写している「天和書上絵図」の網羅的な収集作業を行い、絵図をはじめとする近世資史料からの津軽氏など戦国期城館・城跡の復元を目指している(長谷川)。 遺物資料の分野では、出土陶磁器から、城館の格と年代を確定する作業を行った。昨年度で津軽氏関連城館の検討を終えているため、今年度は比較資料として南部氏関連城館出土の陶磁器を調査した。調査対象としたのは、青森県南部町聖寿寺館跡と岩手県二戸市九戸城跡の2城館である。編年研究の進んでいる瀬戸美濃焼の検討からこれらの城館の格と年代をほぼ確定できた。併せて津軽氏が慶長年間より港として利用していた十三湊遺跡出土の唐津焼に関して、生産地での情報収集を行った(関根)。
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Research Products
(4 results)