2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15520395
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
熊田 亮介 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (50004081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鹿内 浩胤 宮内庁, 書陵部, 主任研究官(研究職)
寺崎 保広 奈良大学, 文学部, 教授 (70163912)
熊谷 公男 東北学院大学, 文学部, 教授 (70153343)
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Keywords | 類聚三代格 / 律令格式 / 国史大系本 |
Research Abstract |
本研究は追加採択となったため、本年度の実質的な研究期間が3か月ほどになったが、以下の調査研究活動により、一定の成果をあげた。 1.平成15年12月に研究打ち合わせを行い(参加5名)、3年間の研究計画を策定するとともに、2名の研究協力員(古川淳一・中野渡俊治)に協力をお願いした。 協力員を加えた6名のグループのうち、5名で本文研究・校訂作業を行うこととし、担当巻を決定した。また協力員の中野渡がその作業工具として国史大系本のデジタルデータベースを作成することとした。データベースは本年度中に完成する予定である。 2.平成15年12月と平成16年3月に、下記の研究会を開催した。 (1)熊谷公男「類聚三代格の復原について」(平成15年12月、参加5名) (2)鹿内浩胤「東山御文庫十一冊本類聚三代格について」(平成16年3月、参加8名) このうち東山御文庫十一冊本類聚三代格はこれまで知られていなかった写本であり、校訂作業を行う際に底本となる金沢文庫旧蔵本および前田家本系統の写本の系統を究明するうえで重要なものであることが判明した。 3.平成16年3月に宮内庁書陵部所蔵の類聚三代格写本の悉皆調査を行い(参加4名)、対校本を確定した。 4.底本とする金沢文庫旧蔵本などの写本、関連する弘仁格抄の写本の紙焼き写真を購入した。 次年度にはこれらの成果を踏まえ、類聚三代格の本文研究・校訂作業を行うことにする。
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