2004 Fiscal Year Annual Research Report
鳥羽安楽寿院を中心とした院政期京文化に関する多面的・総合的研究
Project/Area Number |
15520410
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Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
上島 享 京都府立大学, 文学部, 助教授 (60285244)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根立 研介 京都大学, 大学院文・学研究科, 助教授 (10303794)
堀内 明博 古代学協会古代学研究所, 助教授 (70291903)
山岸 常人 京都大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00142018)
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Keywords | 安楽寿院 / 院政期 / 京文化 / 鳥羽 |
Research Abstract |
本研究は、安楽寿院に現存する史料群の調査を中心に、日本史学・美術史学・建築史学・考古学各分野の研究者が共同研究を行うことで、鳥羽の地を中心に形成された院政期京文化を、多面的・総合的に解明することを目的とする。本年度は、以下の調査・研究を行った。 (1)安楽寿院文書の調査、文書目録の作成 前年度に引き続き、安楽寿院文書の調査を行った。文書一点ずつについて、年月日・法量・形状・内容などを詳細に記入した調書を作成し、写真撮影を行った。順次、調書はデータベースに入力しつつある。 (2)安楽寿院と関わる諸寺院の文書・聖教の調査 勧修寺・随心院・神護寺・智積院など安楽寿院と関わる諸寺院の文書・聖教の調査を行い、院政期京文化に関する史料を収集した。そして、その成果の一部は上島享「日本中世の神観念と国土観」(後掲)として公表した。 (3)院政期京文化の地方伝播についての調査・研究 岩手県平泉の調査・見学を行い、院政期に京都で生まれた文化が地方へ伝播していく過程を考察した。その成果の一部は上島享「日本中世の神観念と国土観」ほかの論文(後掲)に掲載した。 (4)研究会の実施と研究報告 研究組織構成員全員による研究会を開催し、各分野での研究進捗状況を把握し、調査・研究によって得られた成果を持ち寄り、検討した。また、上島享は本研究の成果の一部を、2004年5月に開催された韓国仏教学結集大会(中央僧伽大学)で報告した。
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Research Products
(4 results)