2005 Fiscal Year Annual Research Report
外務省記録にみる近代日中関係と匪賊に関する総合的研究
Project/Area Number |
15520420
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Research Institution | The Kokugakuin Tochigi Journal of Japanese History Department |
Principal Investigator |
田中 正弘 國學院大學栃木短期大学, 日本史学科, 教授 (20188337)
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Keywords | 馬賊関係史料 / 外務省記録 / 支那馬賊関係雑件 / 馬賊関係事件 |
Research Abstract |
平成17年度の実績報告は、下記の通りです。 1,前年度に引き続きデータベース作成作業を進める一方、「東洋文庫」にしばしば通って、同文庫所蔵の書籍・雑誌などの関係文献を調査し、また東京大学総合図書館・国立歴史民俗博物館図書室・京都大学図書館・同大学人文科学研究所・漢字情報研究センター等に出張して調査を続行し、関係の著書・論文などのコピー収集をおこなった。 2,本研究の三カ年にわたる調査で判明した「馬賊」関係の文献やコピー収集した資料を整理し、(A)雑誌記事および論文、(B)単著、(C)史料集、の三つに区分して、「匪賊(馬賊を含む)に関する邦文文献リスト」を作成、「研究成果報告書」に収録することができた。 3,前年に引き続き、明治期「馬賊関係史料」のデータベースを完成させるべく鋭意データの入力に努め、明治三十九(一九〇六)年より明治四十五年、すなわち大正元(一九一二)年十二月までの「支那馬賊関係雑件」の外務省記録を基本として、他の関係外務省記録からも関連文書を抽出して総合整理し、悉皆解読して、その摘要ないし史料を「成果報告書」に入力して収録した。「成果報告書」に収録した文書数は307文書であるが、その別紙・附属書などの文書を含めれば445文書に及び、今後内外の研究者に第一次史料を提供し、研究の前進に大きく寄与するものと思う。 この三カ年の研究の成果で、馬賊関係事件の「外務省記録」が成立する事情と背景、そして満洲各地の馬賊に関する詳細な報告書、日本における「馬賊」観の成立について明らかにできたが、その大正・昭和期を含めた社会史的分析と研究は今後の課題である。
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Research Products
(1 results)