2004 Fiscal Year Annual Research Report
ベンガル湾海域文明圏の研究1-アルメニアン・コミュニティの組織と経済活動を中心に
Project/Area Number |
15520438
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Research Institution | Otemon Gakuin University |
Principal Investigator |
重松 伸司 追手門学院大学, 文学部, 教授 (20109242)
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Keywords | マラッカ海峡 / ペナン島 / 横浜・神戸 / アルメニアン墓碑 / A.M.Apacar / Japan Directory / The Great Eastern Hotel / アルメニアン・コミュニティ |
Research Abstract |
I.平成16年度の第二次研究段階として、以下の研究目的を設定した。 1.ベンガル湾海域圏、特にマラッカ海峡沿岸の港市におけるアルメニアン・コミュニティの居住地および主要メンバーの事蹟調査。 2.東南アジアから東アジア地域-特に日本-にかけてのアルメニアン・コミュニティの経済活動と彼等の事蹟に関する史料調査。 II.上記の研究課題に関して、次の実地調査、史料収集を行いデータベースを作成した。 1.10月28月〜11月2日の間、マレーシア・ペナン島・ジョージタウンにおけるアルメニア人墓地の墓碑銘調査を実施し、同市内のChristian Cemetry (Western Street)およびCatholic and Protestant Cemetry (Lebuh Northam)の2ヶ所におけるアルメニア人墓碑の撮影・年代同定・墓碑分布地図の作成を行なった。調査結果の一部は写真資料"Armenian Inscription on the Tombstones from 17^<th> to 20^<th> Centuries-1"としてCD-ROMにデータベース化した。 2.神戸・横浜におけるアルメニア人実業家、A.M.Apacar (Penang出身)の居住地とホテル経営の史料分析-Japan Directory (1890)記載の人名録および1890年代?の絵葉書-に基づいて神戸・栄町1丁目(旧神戸居留地)にThe Great Eastern Hotelを経営していた事実が明らかになった。
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