2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15530073
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鳥山 恭一 早稲田大学, 法学部, 教授 (80164078)
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Keywords | フランス会社法 / コーポレート・ガヴァナンス |
Research Abstract |
2003年度は主に、フランス会社法制の改正動向を検討し分析する作業を行なった。 その研究成果の一端は、すでに、「海外金融法の動向/フランス」金融法研究19号(金融法学会、2003年6月)125-135頁として公表した。フランスでは近年法典化の作業が進められており、その一環として制定された「通貨金融法典(Code monetaire et financier)」をここではとり上げた。 さらに、日仏法学23号に掲載予定の論稿として、「商法典-高法典の法律の部に関する2000年9月18日のオルドナンス第2000-912号」と「NRE-新たな経済の制御に関する2001年5月15日の法律第2001ー420号」という二つの立法紹介の原稿をすでに提出している。前者はやはり、法典化作業の一環としてあらためて制定された商法典を対象にして、その内容を紹介し、法典化の意義と問題点を検討したものである。後者は、金融法、競争法、会社法などの広範の経済法制に関わる改正立法を紹介し検討したものである。いわゆる「コーポレート・ガヴァナンス」の問題として議論されてきた内容も、そこでの会社法改正に反映されている。 フランスではさらに、金融安全の2003年8月1日の法律第2003-706号によって、会社法その他の企業法制にとって重要な改正がなされている。今後とも立法動向の検討を進めるとともに、判例法の展開も対象に含めて研究を進めたい。
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Research Products
(1 results)