2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15530073
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
鳥山 恭一 早稲田大学, 大学院・法務研究科, 教授 (80164078)
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Keywords | フランス会社法 / コーポレート・ガヴァナンス |
Research Abstract |
わが国では会社法の改正が最近頻繁になされているが、フランスでも同様に会社の改正が頻繁になされている。本研究では、そのような最近のフランス会社法の改正動向を、それぞれの改正立法ごとに、改正の背景と改正の内容、さらには改正に対するその後の評価を相互に関連させて検討することを通じて、フランス会社法の立法動向、あるいは、フランスにおけるコーポレート・ガヴァナンスに関する法制度の動向を動態を明らかにすることを目的にして研究を進めた。 本年度は、(1)商法典を改めて制定しそこに会社法規定も取り込んだ「商法典の法律の部に関する2000年9月18日のオルドナンス第2000-912号」、(2)会社法だけではなく競争法制、証券取引法制も対象にしているが、会社法に関しても株式会社の一層制の機構に執行と監督を分離させる可能性を導入するなどコーポレート・ガヴァナンスに直接に関わる内容をもつ「新たな経済の制御に関する2001年5月15日の法律第2001・420号」、(3)アメリカのエンロン事件等を契機にして資本市場に対する信頼回復を目的にして制定された「金融の安全性についての2003年8月1日の法律第2003-706号」、さらに、(4)株式会社が発行する有価証券制度の整備をはかった「商事会社が発行する有価証券の制度の改正を定める2004年6月24日のオルドナンス第2004-604号」に関して研究を進めあるいは研究成果を公表した。すなわち(1)ないし(3)に関しては、下記のように研究成果を公表しており、(4)に関しても現在、研究成果を公表するべく準備中である。
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Research Products
(3 results)