2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15530118
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
ブラウン リチャード・アントン 東京大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (90329334)
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Keywords | 預金供給 / 銀行 / 人口統計 / 家計 |
Research Abstract |
過去の銀行取引とマクロ経済に関する私の研究は3つの研究テーマを完成させることに焦点が当てられてきた。第1のトピックは預金供給についてである。家計が預金の主な供給者であることは周知の事実であるが、この研究は人口統計の推移が家計の代替的資産区分需要、ひいては預金供給にどのように影響を与えるかということを調査するものである。Braun, Ikeda and Joines(2005)はコンピューターOLGモデルを発展させ、来る100年間の日本の預金と実質金利に当てはめるものである。家計の有効期間は80年間あり、労働供給の決定をする。我々はこのモデルのパフォーマンスを1960年からのデータと税と政府の負債における時間変化のモデルを用いて計測する。人口統計の変化は預金者と借り手-これらは交互に市場金利と銀行経営の健全さに影響を与える-の割合に変化を与える。この論文は貯蓄率の年代別詳細情報を提供しているが、資産配分の決定については述べていない。こちらは久保田敬一武蔵大学ぼったデータを使い、人口統計の相互作用と各資産区分の超過収穫を調査した。これら2つの研究を組み合わせて、銀行預金の供給の構成と総体的なサイズに関する情報を供給した。 第2のトピックはマネー・サプライの増加がゼロ金利下での経済にどのように影響を与えるか、ということである。Braun and Waki(2006)では硬直価格モデルを定式化し、1990年代の日本からの実質的・名目的事実を説明する規格を作り出した。金融政策が経済を安定させる力は名目金利がゼロの時は崩壊してしまうこと、そして名目ゼロ金利を強制されたことに対する福祉のコストは大きい、ということを発見した。Braun and Shioji(2006a,2006b)では日本の金融政策が利回り曲線に与える影響を調査し、日本、アメリカ、韓国の金融政策のクレジット・チャンネルの国際比較を行った。 最後に3番目のトピックはこの3つの研究をひとまとめにし、金融政策の相互作用と銀行セクターの健全性を調査した。データを収集し、名目金利の下落が与える影響や銀行の健全性に関する他の資産を計測するモデルを定式化した。最終的にはこのモデルの定式化を精製し完成させ、モデルを調整しシミュレートする仕事を完成させ、Braun and Gilman(2006)として現在雑誌に投稿予定である。
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Research Products
(2 results)