2004 Fiscal Year Annual Research Report
社会経済学のコンフィギュレーションに関する理論構築研究
Project/Area Number |
15530128
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
角田 修一 立命館大学, 経済学部, 教授 (20102163)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 卓利 立命館大学, 経済学部, 教授 (60178746)
田中 宏 立命館大学, 経済学部, 教授 (10163560)
田中 祐二 立命館大学, 経済学部, 教授 (40217089)
西口 清勝 立命館大学, 経済学部, 教授 (20039465)
藤岡 惇 立命館大学, 経済学部, 教授 (80104868)
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Keywords | 国家独占資本主義論 / 多国籍企業 / 国際価値論 / コンフィギュレーション / 帝国主義 |
Research Abstract |
社会経済学(political economy)の現代における理論的課題は多様であるが、その1つの焦点は、経済体制の比較における理論的基準にあるといってよいであろう。かつてのような資本主義対社会主義という体制比較だけでなく、同じ資本主義経済体制における各国の経済制度や具体的な機能の仕方の相違をどのように把握するかという問題である。そのためには、経済を社会や政治あるいは文化との関係において、どのように把握するかという問題を解いておかねばならない。また、諸国間の国際経済、たとえば貿易が各国内の経済体制とどのように関わるのか理論的課題を解いておかねばならない。 社会経済学研究会に組織された本プロジェクトでは、2年目にあたる2004年度に、主としてこうした理論課題についての構築をめざして、国際経済あるいは比較経済体制論さらに「国家独占資本主義論」をとりあげた。主な実績はつぎのようなものである。 (1)国際価値論の現状について、大阪市大名誉教授の中川信義氏を外部から招きセミナーを開催。 (2)比較経済体制論の現状について、主として東欧における移行経済の研究からその理論的基軸をコンフィギュレーションにおく研究発表(田中宏氏)。 (3)各国に大きな影響を及ぼしている現代の資本である多国籍企業の研究から、クラスター形成を基軸にする研究発表(田中祐二氏)。 (4)マルクス経済学における国家独占資本主義論と帝国主義論の有効性についての研究発表(田中宏道氏)。
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Research Products
(6 results)