2004 Fiscal Year Annual Research Report
IT革命の実態と持続性:ITイノベーションに関する経済分析
Project/Area Number |
15530155
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
元橋 一之 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (30345441)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長岡 貞夫 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (00255952)
中馬 宏之 一橋大学, イノベーション研究センター, 教授 (00179962)
藤村 修三 一橋大学, イノベーション研究センター, 寄附研究部門契約教員(客員教授) (90377044)
後藤 晃 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20054380)
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Keywords | IT革命 / 生産性 / パネルデーター分析 / 企業組織 / 産業組織 |
Research Abstract |
2年計画の最終年度としてこれまで行ってきた研究成果の取りまとめを行った。具体的な内容については以下のとおりである。 (1)IT産業におけるイノベーションの実態と接続性に関する研究:コンピュータ産業の歴史的発展経路とそのパフォーマンスについてコンピュータのパフォーマンスに関するミクロなデータベースを用いて分析し、90年代中旬以降のITイノベーションの加速に関する経済学的意義について検討を行った。 (2)ITイノベーションの産業組織に与える影響に関する研究:「情報処理実態調査」(経済産業省)や「EDI実態調査」(EDI推進議会)のデータを用いて、経済のIT化の進展に従って企業間ネットワークが産業組織に与える影響について分析を行った。 (3)ITシステムのユーザー産業における経済効果分析:ITイノベーションの進展によってそのユーザー産業は大きな経済的便益を享受していることが考えられるが、その便益の計測やユーザー産業のビジネスモデルの変革などに関する影響度分析を行った。 上記の分析結果については、2003年12月14日に一橋大学で行われたITイノベーションに関する国際コンファレンスの場で報告するとともに『ITイノベーションの実証分析:日本経済のパフォーマンスはどう変化したのか』(東洋経済新報社:2005年3月)として取りまとめた。また、本プロジェクトの成果としては、以下の論文が査読中である。 Kazuyuki Motohashi, "Film level analysis of information network use and productivity in Japan", RIETI DP-03-E-021,2003/09
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Research Products
(2 results)