2005 Fiscal Year Annual Research Report
マラヤ/マレーシアの経済発展における『労働者』に関する分析と検討
Project/Area Number |
15530193
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
吉村 真子 法政大学, 社会学部, 教授 (80247113)
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Keywords | マレーシア / マラヤ / 労働 / 労働力構造 / 移住労働者 / ジェンダー / 経済発展 / 賃金労働 |
Research Abstract |
本研究は、マラヤ/マレーシアの経済発展における『労働者』に関して、その意味と性格の変化について分析、検討することを目的とし、マレーシアおよびイギリスの史料やデータ、文献などの収集とフィールド調査をおこなうことを課題としている。とくに19-20世紀の大きな構造変化を見据え、マラヤ/マレーシアの「労働者」、「労働力」、「労働」についての意味や性格の変化を明らかにし、具体的な議論の中から開発途上国の歴史的な発展における「労働者」像を描き出すことを意図している。 2005(平成17)年度は本研究の3年目でもあり、従来の調査の成果と史・資料を分析することと並行して、労働者の生活と社会保障政策やソーシャル・セーフティ・ネットの検討・分析、ジェンダーと移民労働について国際労働力移動の議論に位置づけるなど、サブ・テーマとしての分析も深めた。今年度は、夏および春にマレーシアで調査および資料収集を行い、マレーシアの人的資源省の担当官のほか、労働組合、NGOsなどでもヒアリングを行い、マラヤ大学・マレーシア国民大学・マレーシア科学大学・国際イスラム大学などの主要研究者との意見交換と研究交流も進めた。 2005年度における本研究テーマに関連する国際会議や研究会での報告で主なものは、「第4回国際アジア研究会議(ICAS4)」(「労働・人の移動」パネル座長および報告)(上海国際会議場、2005年8月20-24日)、「International Workshop on Technology Transfer in Asia」(マラヤ大学、2005年9月1-3日)および国際ワークショップ「アジア域内における労働市場と人的資源管理」(早稲田大学、2005年12月16-18日)、東南アジア史学会中部例会(名古屋大学、2005年11月26日)などがある。
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Research Products
(2 results)