2006 Fiscal Year Annual Research Report
マラヤ/マレーシアの経済発展における『労働者』に関する分析と検討
Project/Area Number |
15530193
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
吉村 真子 法政大学, 社会学部, 教授 (80247113)
|
Keywords | マレーシア / 経済発展 / 労働 / マラヤ働 / 労働者 / 外国人労働者 / 雇用 / 女性労働 |
Research Abstract |
今年度は、当科研プロジェクトの最終年度でもあり、最終的な追加的な資料収集とヒアリング調査に加え、今までの資料や調査結果の分析と検討を行った。とくに労働者の生活と社会保障政策やソーシャル・セーフティ・ネットの検討・分析、労働力不足と移住(外国者)労働者、ジェンダーと移民労働について国際労働力移動の議論における位置づけの検討などを今年度のサブ・テーマとして考察した。また労働市場における労働者の位置づけについて、政府の政策における雇用と労働、とくに近年の労働力不足の対策としての外国人(移住)労働者に関する雇用政策と社会問題、さらには、そうした労働問題に対する労働組合や市民社会の動きと対応など、マレーシアの社会全体の構造に位置づけつつ分析・考察を進めた。 本研究では、従来の議論の分析に加えて、実際のデータの分析、政策立案過程に実際に関わる現場(人的資源省、内務省など)の担当者や労働団体・市民団体へのヒアリング、海外の研究者との議論や意見交換なども進めてきた。こうした幅広い形で、労働をめぐる問題について、全体の構造を構築し、具体的な労働力構造の面から議論することを中心においた。 なお、同プロジェクトの成果については、本報告書に示した図書の論文に加えて、2006年8月に国際マレーシア研究会議(MSC5)(マレーシア)、10月にアジア政経学会全国大会(東京)、11月にアジア歴史学者会議(IAHA)(フィリピン)など、国際会議および学会での報告を行った。また2007年8月には国際アジア研究会議(ICAS5)(マレーシア)でも報告する予定である。
|
Research Products
(4 results)