2005 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15530214
|
Research Institution | WAKAYAMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 浩史 和歌山大学, 経済学部, 助教授 (60294295)
|
Keywords | 群衆行動 / 銀行 / 金融市場 / アジア株式市場 / 外国為替 / 経常収支 / 非対称性 / オプション |
Research Abstract |
本研究はA「アジア経済における実質利子率平価の研究」,B「日本の銀行業における群集行動に関する研究」,C「株価・金利・外国為替の条件付相関に関する多変量GARCH分析」,D「日本・韓国株式指数オプション市場における超短期価格変動に関する研究」の4つのプロジェクトから成り,平成17年度においては,(1)完成したプロジェクトAの論文発表における出版最終修正と追跡研究,(2)プロジェクトCの完成,(3)プロジェクトDの完成の3点を計画していた.結果的に,本年度は計画通りに研究を進めることができた. (1)に関しては,OECD経済における実質利子率の変動性ダイナミクスについての分析結果はHolmes and Maghrebi(2005)として学術雑誌から出版された.追跡研究として、多国間実質利子率の均衡における非線形の収束メカニズムについての分析結果もHolmes and Maghrebi(Journal of International Financial Markets, Institutions and Money, forthcoming)として学術雑誌から出版される予定である. (2)に関しては,アジア・パシフィック株式市場における変動性と外国為替の推移に関して非線形が存在する仮説を検証した.株価と通貨が下落するという情報は市場ボラティリティを高めるLeverage Effectsという結果が得られた.多変量GARCHモデル分析に基づいた結果はMaghrebi, Holmes and Pentecost (Review of Pacific Basin Financial Markets and Policies, forthcoming)として学術雑誌から出版される予定である. (3)に関しては,日本金融市場において、初めて日経225オプションのインプライド・ボラティリティ指標VIXを開発した.これを用いて、オプション満期までに観測される株式市場変動性との関係を検討し,GARCH分析モデルによる市場変動性とVIX指標の説明力とOut-of-Sample予想力を比較した.その結果はAsian Finance Association Conference 2005国際学会において発表され,Nishina, Maghrebi and Kim(2006)としてレフェリーつき学術雑誌に投稿した.
|
Research Products
(3 results)