2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15530238
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
加藤 房雄 広島大学, 大学院・社会科学研究科, 教授 (90104869)
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Keywords | 都市農村連続体 / 世襲財産 / 農村社会 / ドイツ / 大土地所有 / 都市化 / ベルリン圏 / 都市近郊 |
Research Abstract |
「ドイツ・ベルリン圏における都市化と農村社会の相関」に関する研究経過と成果は、およそ以下のとおりである。(1)図書整備については、とりわけ「ベルリン圏の都市近郊農村史の諸問題」に注目して、リッベ編のベルリン市史研究やポール編のベルリン財政史論などの新刊書の収集と整理に努めた。(2)図書館調査は、計画どおり、ベルリン国立図書館・ベルリン自由大学図書館そしてベルリン・フンボルト大学図書館を中心に、本年2月出版の著書『ドイツ都市近郊農村史研究-「都市史と農村史のあいだ」序説-』を仕上げるための最終的な文献検索と収集を行い、ビュッシュ、ヒンツェ、そして、ヒンリクスなどの基礎的業績を参看して、万遺漏なきを期した。(3)研究成果としては、上述の書物の完成に専念した。 『ドイツ都市近郊農村史研究-「都市史と農村史のあいだ」序説-』は、平成2年度刊の著書『ドイツ世襲財産と帝国主義-プロイセン農業・土地問題の史的考察-』以降10年有余のあいだ、積み重ねてきた成果の一つの集成である。ワールドワイドな研究史を鳥瞰する緒論を冒頭に配した同書は、前編ドイツ大土地所有の歴史的役割、そして、後編ドイツ都市農村連続体の歴史的個性、の二編構成を取っている。本書出版後は、「都市化と農村社会の相関」のテーマを、よりいっそう深めて追求するために、ベルリン圏のみならず、南ドイツにも止目して、「ドイツ都市化の諸類型と南北比較」の実証研究に進む予定である。
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Research Products
(1 results)