2005 Fiscal Year Annual Research Report
中山間地域における地域社会構造の総合的研究-過疎化・高齢化時代のモデルを求めて-
Project/Area Number |
15530325
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Research Institution | Notre Dame Seishin University |
Principal Investigator |
白樫 久 ノートルダム清心女子大学, 文学部, 教授 (80003193)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 健 岐阜大学, 応用生物学部, 教授 (00293548)
山崎 仁朗 岐阜大学, 地域科学部, 助教授 (40262828)
荒井 聡 岐阜大学, 地域科学部, 助教授
杉野 緑 岐阜県立看護大学, 看護学部, 助教授
松下 光子 岐阜県立看護大学, 看護学部, 講師
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Keywords | 中山間地域 / 過疎地 / コミュニティ / 保健 / 福祉 / 農村社会 |
Research Abstract |
三年目の最終年度の17年度の研究は、昨年度実施した本調査の分析とその補足、そして最終報告書の作成が主たる研究の経過であった。調査の補足の部分は1、7町村合併後、二年経過した郡上市の合併に至る経過とその後の二年間の行政重点、そして旧各町村にたいする政策を市長、郡上市役所企画課に対する聞き取りとデーター収集、2、農業生産を支える「請負組織」の補足調査によって、兼業化と農民の高齢化に伴う地域の農業生産の将来についての研究、3、旧和良村各地区の「祭り」の存続の状況を詳細に分析するために、宮地地区と上土京地区の神社と祭りを実際に支えている住民についての調査の実施、4、旧和良村の誘致工場であるM電気の従業員について、地域社会生活と家族・家庭生活、職場生活の関連を明らかにするデータの収集に努めた。とりわけ、合併した旧町村の社会が新しい自治体とどのように関係を作っていくかということで、貴重な研究の手がかりができた。以上の4点の補足調査は昨年の地域住民調査とともに、山間住民の社会・生活構造を明らかにする基礎的なデーターとなった。 これらの調査、聞き取りにより今日の山村の社会、生活構造を健康、保健と町村合併という新しい要素を加えた研究の最終報告書が完成した。
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