2005 Fiscal Year Annual Research Report
カツオ漁船乗組員の海域移動と生活交流に関する研究 -生活史法による実態把握-
Project/Area Number |
15530331
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
若林 良和 愛媛大学, 農学部, 教授 (10201146)
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Keywords | カツオ漁業 / 海域移動 / 生活交流 / 漁撈集団 / 海上生活構造 / 生活史法 |
Research Abstract |
第3年度である平成17年度の研究実績は次のとおりである。 本研究の目的を達成するために、フィールドワーク(実地調査)を精力的に推進した。具体的な調査研究に関しては、次の6点に留意して行なった。 (1)漁業労働の特殊性(閉鎖性、随時性、危険性など)に起因する労働慣行・労働規則の実態を把握し、その特性を明らかにした。 (2)漁業労働との相互補完性(漁業労働に対する従属性)を念頭に置いて、船内における消費生活上の慣行の実態を把握し、その特性を明らかにした。 (3)漁船乗組員・漁船を単位にする「漁撈集団」の「海域移動」に着目しながら、オキ(海上)とオカ(陸上)における「生活交流」の詳細を把握し、その特性を明らかにした。 (4)漁船乗組員を中心に据えるが、家族(家族歴)や水産関係団体(社史、業界史、組合史、市場史)、地域社会(自治体史)についても丹念に把握した。 (5)口述内容はテープレコーダーに記録するとともに、写真などの映像資料のほか、船員手帳や船員名簿などのライフドキュメント、生活グッズも併せて収集した。 本年度は以下のとおり、インフォーマント確保が容易であった高知県や愛媛県、沖縄県でフィールドワークを推進した。カツオ漁船乗組員(現役者、引退者)の生活史調査を進めるとともに、地域社会の基本的な文献・史資料などを整理した。また、必要に応じて、カツオ漁業や国際漁業に関する資料・情報を関係機関で収集した。 生活史調査:高知県土佐清水市、高知県中土佐町、高知県佐賀町、愛媛県愛南町、沖縄県本部町、宮古島市(旧伊良部町) 関連資料の収集調査:広島大学(広島県)、高知県漁連(高知県)
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Research Products
(2 results)