2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15530370
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Research Institution | Aichi Prefectural University |
Principal Investigator |
藤田 博仁 愛知県立大学, 文学部・社会福祉学科, 講師 (30326128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 明 愛知県立大学, 文学部・社会福祉学科, 教授 (40208442)
加美 嘉史 佛教大学, 福祉教育開発センター, 講師 (20340474)
山田 壮志郎 岐阜経済大学, 経済学部, 講師 (90387449)
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Keywords | ホームレス / 自立支援 / アフターフォロー |
Research Abstract |
今年度の研究実施計画は、(1)大阪府・市の先進例から研究交流を通して学ぶ。(2)「アフターフォロー体制の実証的研究であった。 (1)については、実施計画を発展させる形で、ホームレスの「自立支援事業」とは何かを考えるため大阪に限らず東京でもヒヤリング調査をした。東京では「地域生活移行支援事業」について、大阪では巡回相談事業について多くを学ぶことができた。 さらに全国の状況を把握するため、05年2月名古屋で全国各地のホームレス自立支援事業関係者7人(東京・横浜・市川・名古屋・京都・大阪・北九州)の参加を得、シンポジューム「自立支援センターの現状を考える」を開催した。それぞれの問題点や課題が明らかになると同時に、直接実務に携わる約80人関係者による討論によって問題や課題の背景に迫ることができた。 (2)については、名古屋市との連携により「自立支援センターあつた」を拠点に、就労先を確保し、アパート等での地域生活を始めた120人を対象にその後の追跡を、7月以降毎月1回のペースで、主に職員の報告を基に分析整理を行なってきた。 職員からの報告をもとに刻々と変化する状況を整理し、地域生活を定着させることの困難さの実態がデーター上明らかになった。何故困難であるかの要因分析については途中であるが、次年度以降徐々に解明されることで自立支援プログラムの包括的な見直しが可能であると思われる。 16年度の成果は「日本社会福祉学会」(04年10月)、「日本社会保障法学会」(05年5月)、「日本寄せ場学会」(05年5月)、「日本社会福祉実践理論学会」(05年6月)で発表又は発表の予定である。
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