2003 Fiscal Year Annual Research Report
知的障害者の肥満予防のための本人活動支援モデル事業の開発
Project/Area Number |
15530391
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
川名 はつ子 早稲田大学, 人間科学部, 助教授 (50091054)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 泉 日本女子体育大学, 体育学部, 教授 (60091055)
|
Keywords | 障害者福祉 / 健康管理 / 健康教育 / 生活習慣病 / 地域福祉 / 栄養指導 / 加齢・老化 / 健康と食生活 |
Research Abstract |
1.高齢化した利用者と保護者に代って施設職員のサポートにより知的障害をもつ本人の自覚を促し、肥満改善に結びつく生活習慣の確立に努める"本人活動"を神奈川県の施設の管理栄養士と共同で開始した。肥満と生活習慣病についての学習会や、減量成功例の発表会で自信をつけた本人たちが"出張発表会"を開くまでに発展しており、測定に参加している他の施設にも普及させていくための方法を探っている。 2.都下・近県の入所更生施般3ヵ所(計220人)と通所作業所7ヵ所(計200人)において年2回の体脂肪率、ウェスト・ヒップ比、血圧などの測定を継続し、データを解析中である。通所施設利用者と女性の肥満が改善されにくい理由を追究する必要がある。 3.これらの施設の職員に呼びかけて年2回、自主研修会を開催している。複数の管理栄養士や歯科医のコンサルテーションを受けて職員の意欲が向上し、体脂肪率の異常値から肥満だけでなく、やせすぎが心配な例や、抗てんかん薬の影響で多飲水から水中毒が懸念される例への関心が派生している。また、入所施設におけるがん検診のあり方(発見されたらどう対処するのか)、ターミナルケアや医療機関との連携の問題点等についての報・相談も寄せられるようになった。 4.給食の摂取状況の観察や職員からの聞き取りも、可能な施設で引きつづき行った。 5.探り、本人活動のサポートにフィードバックして高齢化に備えていく。 6.ダウン症児の早期療育教室における食生活調査と集団・個別の栄養相談においても、保護者のほか、保育士とのミーティングも併行して波及効果を目指した。
|