2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15530411
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
竹村 和久 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (10212028)
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Keywords | 意思決定 / 過程追跡技法 / 社会経済現象 / リスク / 消費者行動 / 数理モデル / 計量モデル / ファジィデータ解析 |
Research Abstract |
本研究では、種々の社会経済現象の社会心理学的基礎を、種々の心理実験と社会調査を通じて解明し、さらに、この社会的な状況依存性を理論的観点から説明し、予測可能な心理計量モデルの作成、その数理モデルの作成、そして、このモデルの社会政策への応用を行うための理論的視座と実際の適用および政策的提言を行なうことを主目的とした。より具体的に述べると、まず、第1の研究目的は、社会経済現象を人々がどのような意思決定のフレームで認識し、どのような判断と意思決定を行っているのかを明らかにすることであった。すなわち、社会経済現象のフレームの探索と分析を社会調査と実験によって行った。第2の研究目的は、このフレームに基づく社会経済現象においての人々の個人的意思決定過程の定性的性質と定量的性質を、明らかにすることであり、実験と社会的調査によって検討を行った。第3の研究目的は、社会経済環境で相互作用する個人間の意思決定において、どのような心理的プロセスが生じるのかを明らかにすることであり、種々の心理実験と社会的調査によって検討した。第4の研究目的は、これらの実験や調査の知見をもとに、社会経済現象における意思決定過程を説明する心理計量モデルと数理モデルを作成し、記述的理論を提出することであった。このモデルの提案を学会報告などで行った。第5の研究目的は、金融政策、リスクコミュニケーション、マーケティング、税制の施行などの実際の実務的状況においての社会調査と実験を行うことによって、人々の判断や意思決定を適切に説明する理論を提示し、理論をもとに実務的的・政策的提言を行うことであった。この実務的・政策的提言も学会のシンポジウムや論文等で行った。
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Research Products
(13 results)