2004 Fiscal Year Annual Research Report
地域防災コミュニティの活性化に向けた支援プログラムの開発に関する研究
Project/Area Number |
15530413
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Research Institution | POOLE GAKUIN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
西道 実 プール学院大学, 国際文化学部, 助教授 (50280110)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松井 豊 筑波大学, 心理学系, 助教授 (60173788)
水田 恵三 尚絅学院大学, 総合人間科学部, 教授 (70219632)
田中 優 大妻女子大学, 人間関係学部, 講師 (40316914)
清水 裕 昭和女子大学, 人間社会学部, 助教授 (70246007)
福岡 欣治 静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 講師 (80310556)
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Keywords | 地域防災 / 自主防災組織 / 防災福祉コミュニティ / 防災訓練 |
Research Abstract |
本研究は地域の自主防災組織を中心としたコミュニティの活性化を支援するプログラムの作成を目指した研究の一環としてなされた。基本計画は2ヵ年で構想され,本報告はその2年目に当たる。本年度の目的はわれわれの構想する支援プログラムの具体化を探ることにあり,この目的のために年度当初の計画にもとづく3つの研究活動-1)神戸市における自主防災組織(防災福祉コミュニティ)を対象とした活動事例の収集(東灘区2地区,中央区1地区,兵庫区2地区,長田区1地区,垂水区1地区,須磨区1地区,西区1地区,北区1校の計10地区),2)神戸市の自主防災組織(防災福祉コミュニティ)における防災訓練ソフトの試行実施(灘区1地区,2セッション),3)大学生を対象にした防災訓練ソフトの試行実施(7大学,13セッション)-に,昨年10月に起こった新潟県中越地震の被災地における避難所リーダーへのヒアリング調査(長岡市8カ所,小千谷市11ヵ所)を加え,地域の自主防災組織の活性化に関するデータ収集を行った。 また,これらの活動と平行して,開発中の防災訓練ソフトの改訂を数度実施し,防災活動の支援ツールとしての完成度を高めた。 これらの研究活動から,地域の防災力を強化するためには,事前の備えにおいても心の問題に目を向けることの重要性が明らかになった。そのため,地域コミュニティの活性化に向けた支援プログラムは,近隣の互助力につながる住民間の交流を促進する方向で開発することにより,単に平常時のコミュニティ活動を活発にするだけではなく,災害発生時のライトレスキューを担う重要な防災力の協力ツールとしても機能する。
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Research Products
(2 results)