2003 Fiscal Year Annual Research Report
ラテンアメリカ日系人へのスペイン語による森田療法アプローチ
Project/Area Number |
15530460
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
角川 雅樹 東海大学, 外国語教育センター, 教授 (90188607)
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Keywords | ラテンアメリカ / 日経人 / 森田療法 / スペイン語 / アイデンティティ |
Research Abstract |
関東地方居住のラテンアメリカ日系人の中から、調査に適すと思われる100名(男女各50名)をセレクトし、調査の主旨説明を主とした案内状を送付、返答のあった73名に対し神経質調査表のスペイン語版あるいはポルトガル語版(ブラジル)を送付した。回答のあった中から、妥当性の高い52名(男性27名、女性25名)を残し、第1次対象者とした。 上記の52名にMMPI (Minnesota Multiphasic Personality Inventory)のスペイン語版あるいはポルトガル語版を送付、46名(男性24名、女性22名)から回答を得たため、全体の集計後、各自に結果をフィードバックする際、スペイン語による構造化された面接を実施、面接資料の集積を図った。 両テスト結果と面接資料を総合的に検討し、また、本人の意向を考慮したうえで、森田療法アプローチに適す人たちとして、18名(男性10名、女性8名)をセレクトし、第2次対象者とした。 第2次対象者に対して、月1回程度の間隔で、森田療法アプローチによる面接(スペイン語)を実施、同時に、面接資料の集積も進めた。また、グループ・アプローチとして、都合のつく人を集め、森田理論を説明する機会を設け、ディスカッションも行なったが、その際に得た資料も有用なものであった。 初年度としては、ほぼ当初の計画どおりにスタートすることができたが、現時点での全体的印象として、やはり森田療法アプローチが、日本人のみならず日系人にも有効との、強い感触を得ており、また、次年度以降の資料集積への方法論も固めることができ、計画の初年度として、大さな成果が得られた。
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