2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
15530491
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
藤井 佐知子 宇都宮大学, 教育学部, 教授 (50186722)
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Keywords | 教育 / フランス教育 / 学校評価 / 学校の自律性 / 自律的学校経営 / 行政改革 |
Research Abstract |
初年度は、〔課題1:フランスの学校評価の理論梼造と特質の解明〕を達成するために以下の順序で研究を進めた。 1.教育への「評価」の導入経緯と理論構造の分析・・・学校の自律性確立に向けた政策動向において「評価」がなぜ求められるようになり、それが「学校教育計画」構想にどのような論理で組み込まれ理論化されたかについて文献研究によって明らかにした。その結果、同時期に進行していた行政改革(「現代化」modernisation)の理論が大きく影響し、現場への裁量権付与、顧客主義、事後評価の重視、という新しい公共政策理論が公教育分野に摂取され、自律的学校経営の理論が形成されたことか明らかになった。 2.「学校教育計画」の分析・・・1989年に制度化された「学校教育計画」に関する研究調査を分析して実施状況や問題点等の把握を試みた。その結果、多くの学校で十分な成果が上がっておらず、形骸化している実態か明らかになった。その原因は現場の無関心、関係者も含めた共働による計画の立案・実施・評価というマネジメント・サイクルか機能していないこと、またそのための体制整備が不十分であること、などにある。 3.学校評価政策の進展状況と実態に関する調査研究・・・上記作業と並行して、学校評価政策の全般的状況や進捗具合・課題等についてフランス本国にてインタビュー調査を行った。国民教育行政総視学官フランソワ・ルイ氏からは全国的評価政策について、国民教育省計画開発局においては、評価研究の状況や実践上の課題、政策動向について説明を受けた。また複数のコレージュ(前期中等学校)を訪間し、学校教育計画を始め学校経営に関してインタビューを行い、現場サイドの実態と意向、課題等を把握した。
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Research Products
(2 results)