2005 Fiscal Year Annual Research Report
近代日本における中国語教育の成立・展開とその教員養成システムに関する研究
Project/Area Number |
15530505
|
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
船寄 俊雄 神戸大学, 発達科学部, 教授 (40181432)
|
Keywords | 中国語教育 / 「満州国」 / 植民地経営 |
Research Abstract |
1 前年度までを引き続き、戦前に発行された中国語教育関係の雑誌の収集、整理を行った。とくに『支那語』(外国語学院出版部)『支那語雑誌』(春陽堂)『支那語学報』(支那語学会)『支那語研究』(天理外国語学校崑崙会)などの収集に力を入れた。 2 植民地統治の観点から実施された、外務省書記生試験および通訳のための資格試験の中で問われた中国語の試験問題の収集と分析を行った。 3 陸軍士官学校および陸軍大学校において行われた中国語教育の実態について若干の調査を行った。 4 戦前、中国語教育に力を入れた数少ない私立大学、外国語学校、高等商業学校、商業学校、中学校などで使用された中国語教科書の収集、および内容についての比較的分析を行った。 5 戦前の中国語教育を担った教員たちに関する人物研究を行った(例えば(1)独学で中国語を学び、文部省の中等教員検定試験を経て、教員になった者。(2)外国語学校の出身者(3)東亜同文書院の関係者などに、分類して代表的な人物を取り上げて考察を行った) 6 戦前、民間で盛んに行われた様々な中国語講習会の中国語教育の実態、および昭和10年半ば以降、日本放送によって放送されたラジオ中国語講座の内容について若干の調査を行った。
|