2006 Fiscal Year Annual Research Report
近代日本における中国語教育の成立・展開とその教員養成システムに関する研究
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15530505
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
船寄 俊雄 神戸大学, 発達科学部, 教授 (40181432)
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Keywords | 中国語教育 / 「文検支那語」 / 倉石武四郎 |
Research Abstract |
1 本年度は、最終年度でもあり、配分された金額を勘案して、これまでの研究において不十分である個所の補充調査と、報告書の執筆に時間を割いた。 2 不十分な個所として重点的に調査を行ったことは、中国語教育に携わった教員の養成システムの解明に係わることである。具体的には、以下のとおりである。 (1)中等教員の無試験検定指定学校であった東京外国語学校と大阪外国語学校を卒業した学生の進路についての調査。 (2)中等教員の無試験検定許可学校であった天理外国語学校を卒業した学生の進路についての調査。 (3)中等教員の試験検定の「支那語」合格者に関するデータの調査。 3 そのほか補充調査を行ったことは、以下のとおりである。 (1)戦後の中国語教育に大きな足跡を残した倉石武四郎の業績目録を作成するための著作の調査。 (2)『文検受験生』『文検世界』以外の中国語学習雑誌に掲載された「文検支那語」の受験情報の収集。 (3)拓殖大学や早稲田大学で中国語の教鞭をとっていた宮原民平に関する研究、および宮原の著作の収集。 (4)このテーマにおいて欠かすことのできない研究者である六角恒廣、安藤彦太郎、竹内好の著作の収集。 (5)戦前、民間で盛んに行われた様々な中国語講習会における中国語教育の実態、および昭和10年代以降、日本放送協会によって放送されたラジオ中国語講座に関する調査。
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