2004 Fiscal Year Annual Research Report
小中学校における学習困難児の査定と学習方法に関する教材およびソフト開発の研究
Project/Area Number |
15530520
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Research Institution | Chubu Gakuin University |
Principal Investigator |
別府 悦子 中部学院大学, 人間福祉学部, 教授 (60285195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮本 正一 岐阜大学, 教育学部, 教授 (40105060)
窪島 務 滋賀大学, 教育学部, 教授 (00111906)
玉村 公二彦 奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (00207234)
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Keywords | 特別支援教育 / 軽度発達障害 / 判断ソフト / 学習困難 / 読み書き障害 / アセスメント / 小脳障害仮説 / デジタルコンテンツ |
Research Abstract |
2か年計画の最終年として平成15年度の研究を継続して、下記の研究を実施した。 1.特別支援教育推進体制モデル事業に研究代表者の別府悦子と研究分担者の宮本正一(同事業委員会委員長)が参画し、モデル指定地域の岐阜県関市の全ての児童について、2003年に公表された文部科学省の特別支援を要する児童についての全国悉皆調査質問紙をもとに2003年に実態調査を行なった。その資料をもとに、「特別支援を要する児童の実態把握に関わる判定ソフト」を宮本が作成した。そこでの実態調査の結果およびソフト作成に関しての研究をさらに進め、2004年度の日本教育心理学会および日本心理学会に発表した。 2.同じくモデル事業地域の小中学校の教師に対して特別支援教育および、軽度発達障害についての認知度を調べる意識調査を実施した。また、同事業を経過してどのように認知度が変容したかを再度事業終了時に調査した。1年目の結果を別府が2004年度の日本教育心理学会総会において報告し、2回の調査の分析結果を岐阜県教育委員会発行の冊子に掲載し、2005年度の学会において報告する予定である。 3.研究分担者の玉村公二彦は2004年度、窪島務は2003年度にそれぞれオーストラリア・クイーンズランド州およびイギリス・ヨーク大学に視察調査を行った。玉村はオーストラリアの特別支援教育、とりわけ読み書き障害の診断と対応についての学校や教育機関の実地見学を行ない、資料を収集した。また、窪島はイギリスにおけるデイスレキシアの小脳障害仮説についての資料を分析し、その成果を研究誌に紹介した。 4.当初計画の学習困難児のデジタルコンテンツの開発には取り組めなかったが、それに関連するものとして、岐阜県内の教師との共同研究を進め、市販のコンテンツを活用して、カナ文字習得の学習支援に取り組み、それを論文にまとめた。
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Research Products
(6 results)